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2005/05/11

痴漢の気持ちを考える

仮に電車の乗車率が改善したとする。客の全員が座れるようにはならないが、あの殺人的混雑から考えたら楽だ。電車が急ブレーキでもかけないかぎりは人ともぶつからない。これで鞄に入ったノートパソコンも潰されずに済む。あまりの混雑に胸部を圧迫されて「ぐえっ」とか変な呻き声をあげずに済む…。
でも、たぶんこのくらいの改善では痴漢は撲滅できないと予測する。痴漢は「混んでいてたまたま近くに女性がいたから」起こるのではないように思う。痴漢が「女性に触りたいから混んでいる所を選ぶ」だけなんじゃないかと。電車は女性が抵抗したり逃げたりできない程の混雑だから都合が良い。だから、今までの「超満員」が解消されれば、もし触られても逃げることができるようになる。
…もし触られても。実は、空いていても痴漢は発生する。どうしても「痴漢したい人」がいるからだ。
かなり前の記憶で曖昧だが、こんなことがあった。
電車の座席はほぼ埋まり、立っている人が私を含めて数人。座席に着いた一人の女性が顔を顰めた。その女性の隣に座っていたのは中年の男性だった。コートだかジャケットを手に持っている…。というより、手を隠して何かしている。すぐに女性は「やめてください!」と怒って立ち上がりその場を去ってしまった。
一瞬「今のは痴漢?」と思ったが、被害者は去ってしまった後だったので事実確認はできなかった。もしかしたら私の思い違いかもしれない。でも、女性のあの反応はそうだろうな。だが、被害者もいなくなってしまったので「この人痴漢です」と突き出すことはできなかった。混んでいる電車内で「もしかしてこの女の人、痴漢に遭ってるんじゃないか」という状況があっても、もし違ったら失礼だと思ってしまって見過ごすケースも多いのではないか、と自分の経験から推測してみたが、どうだろう。
結局、痴漢は痴漢する為には努力を惜しまないのではないかと。抵抗されるかもしれない、逃げられるかもしれない、捕まるかもしれない、というリスクと戦いながら。出来心(たぶん言い訳)の人もいるかもしれないが、何度も繰り返している痴漢はいろいろ努力してるに違いない。抵抗できない気弱そうな子を選び、逃げられないような混雑した車両を選び、自分が触っているということが周囲に気づかれないように他人の影から狙う(そして真犯人はまんまと痴漢をし、その近くにいた人が冤罪で捕まる)。
もし電車が痴漢を完遂できる場所でなくなったら、別の場所で痴漢が増えるだけのような気もするが、どうなんだろう。

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